お知らせ

新着情報

結果発表

「やまなしメディア芸術アワード2023-24」は、3月9日より、山梨県内3エリアにおいてファイナリスト展として入選作品展を開催しています。このたび、厳正なる審査の結果、20作品の中から受賞作品を決定いたしました。

Y-GOLD最優秀賞

Fire Server

Fire Server

高見澤峻介 作者ウェブサイト

作者コメント

この作品は火と水を扱う特性上、展示条件が非常に厳しいもので、まずそうした作品を展示できる機会を与えてくださったことに感謝しています。私は高校生まで山梨県の韮崎に住んでいました。当時、県内で現代美術に触れる機会が少なく、刺激の乏しさを感じていました。しかし、近年はこのようなアワードをはじめ、様々な会場や地域で作品に気軽に触れられる機会が増えており、本当に喜ばしい限りです。普段現代美術に親しみのない方も、思わぬ作品との出会いがあるかもしれません。是非多くの方々に作品に触れ合ってほしいと思います。今後も山梨で現代美術シーンが盛り上がっていくことを楽しみにしています。

作品詳細・プロフィールを見る

審査委員コメント

青柳 正規
古き良き時代の幻想である永久機関を思わせながら、現在のネットワーク社会の仕組みを極小化するかのような幻想を与えてくれ、現実社会を批評する視点を与えてくれたことについて、評価せざるを得ない作品です。
荒牧 悠
あたりを照らすためのろうそくの灯りは、日没後の活動を飛躍的に延長させ、書物などへアクセスできる時間を格段に増やしただろう。メディアへのアクセスと、ネットワークへのアクセスのつながりを想う。身近で馴染みのあるろうそくが、現代の我々の生活を支えるWebサーバーへアクセスできる契機となることは、技術が地続きであることを体現しているようでとても嬉しく思えた。灯があること。そこには誰かがいるということ。アップロードされた灯り越しに見えるその場にいる誰かの気配に温かさを感じる作品だった。
伊村 靖子
北杜市の会場に足を運び、作品と向き合った時、日常の一部となっている配信が「出来事」としてとらえられ、新鮮に感じた。ろうそくの炎で発電し、インターネットサーバーを稼働させ、ウェブカメラの画像を配信するメカニズムだけでなく、会場の寒さが稼働に適しているなど、機械に及ぼす環境の影響を感じたのも興味深かった。バッテリーの充電状況や観客不在のためか配信されないこともある。そのもどかしさも含めて、想像力を刺激する作品である。おめでとうございます!
小坂井 玲
茅ヶ岳山麓に位置する展示会場の冷たい空気の中で、文明の原初ともされる「火」を眺める行為が入口となり、現代の世界に張り巡らされた情報の網へと吸い込まれていく。展示作品を起点に、位相の異なる、果てしなく遠い「どこか」へと思いを馳せる鑑賞体験の裏側で、見知らぬ誰かが「どこか」から作品へとアクセスし、この装置に灯る火に思いを馳せることを想像する。疑似的に、人と火を囲むような体験は、近年、社会的な断絶を強制された私たちに、多くを語るもののように感じられます。
高尾 俊介
極小の火力発電によって稼働するインターネットサーバー。記載されたURLにアクセスしてウェブカムからのストリーミング映像を観ることは洞窟壁画を鑑賞するような、イメージが本来もっていたはずの原初的なリアリティを想起させる体験を想起させる。ろうそくが宿す炎の揺らめく姿は、情報テクノロジーの恩恵を受けながら同時に囚われてもいる私たち自身のようでもある。本作は作品としての高い自律性は言うまでもなく、高度に発達した情報社会に対する鋭い批評性を有している。
山形 一生
今生きているこの時代が、これまでの歴史に対して異質であると語られることがあります。実際、ひとりひとりが電子端末を持ち、寝る前に多くのデバイスを充電(念のためにモバイルバッテリーも!)なんて時代はこれまでになかったでしょう。ですが、たった一つの蝋燭に灯された火が、Webページを表示していると知ったとき、我々の遠い祖先が起こした火から、今見ているスクリーンまでが一つに貫かれ、今があると想像することができる。ひいては希望すらも与えてくれる、最優秀賞にふさわしい作品だと思います。
吉開 菜央
webサーバーってなんだろう?というくらい、その存在そのものを気にしたことなかったのですが、ろうそくの炎から自分の携帯にまで繋がるシステムを目の当たりにして、有り難さと同時に、自分がもうどうにも逃れられない巨大なテクノロジーの中で生きていることを思い知らされた気がします。焚き火の灯りを守るように、不安定な電力を手探りで調整している高見澤さんの姿は印象的で、夜寝る前、流石にもうサーバーは落ちているだろうとわかっていても、ついリンクに飛んで、まだその火が灯っているのではないかと、確かめたくなる自分がいました。

Y-SILVER優秀賞

防災無線通信

防災無線通信

永田風薫

このたびは、栄誉ある賞を受賞させていただき、大変光栄に存じます。様々な災禍が人々を襲い、破壊的なジェノサイドが行われている中、防災が持つ意味とそこに働く力のあり方は変わり続けているように感じています。多くの人が故郷や命を失う中で、寄付や支援以外に芸術が災禍に対してできることは、災禍を現実として受け取り、よく考え、作品にすることしかないと思います。今もずっと考えています。むしろ、ずっと考え続けるためにつくっているのでしょう。それこそが行政ではなく、芸術ができる”防災”だと考えています。きっとこの作品の持つ意味は、これから先も変わり続けていくのだと思います。これから先、あらゆる災禍が、いずれ僕や僕の親しい人たちにも降りかかることになるかもしれません。その時の”防災”のため、芸術に携わる者の端くれとして、今日もまた、祈っています。

作品詳細・プロフィールを見る

審査委員コメント

荒牧 悠
一斉に耳を傾け、注意深く聞く防災無線の印象そのままに、目をつむりスピーカーの前にすわると、今ここではない音の中にかつて見たかも知れない記憶の風景を見る。あの時あの西日のあのほこりっぽい景色、空気、気分が押し寄せ、社会的な存在としての不穏さと共に引き込まれていく。音響の質感、どうしてそこまで私たちの意識に刷り込まれているのかと感心した。災害や非常事態のいつ起きるかわからないことに備えること、その備えの転用は、できれば起きずに日常を続けたい、という願いと祈りだと思った。
伊村 靖子
震災を経て、防災無線を模した装置を前に何を感じるのか、想像がつかなかった。作品と向き合うと、外見の無骨さと対照的なまでに緻密な音響が立ち現れ、最後は屋外にある地元の防災無線の音へと接続する構成になっている。しかし、山田耕筰、北原白秋の馴染みの旋律が響きわたった時、その完璧さと親しみやすさが違和感として迫ってきた。共同体へのノスタルジーと同時に、制御する力を想起させ、両義的な意味を含み持つ作品だと感じた。おめでとうございます!

Y-SILVER優秀賞

滑琴狂走曲

滑琴狂走曲 in 秋田!カッキンラプソディー・イン・アキタ/ KAKKIN Rhapsody in Akita!

おおしまたくろう 作者ウェブサイト

個人的な楽しみやライフワークとして展開していた活動に、地域の住民や作家、文化施設のスタッフさんなど多くの方が関わってくださったことで、社会への広がりを持ったプロジェクトへと発展しました。特定の地域を題材とした作品のため、他の土地や地域で発表した際にどのように見ていただけるのか不安もありました。今回の評価をいただけたことで、今後も生活や地域に根ざした活動に自信を持って取り組めそうです。ありがとうございました。

作品詳細・プロフィールを見る

審査委員コメント

高尾 俊介
スケートボードとエレキギターの弦とピックアップによる自作楽器「滑琴」を用いて、サウンドという無形のメディアの原理や、リサーチの過程を分かりやすく、ときにユーモラスに一般に開示している。ウィールが接地面を滑走することで浮かび上がるサイトスペシフィックな地方都市の音風景は、奏者の身体と装置を通じて増幅して伝えられ、ノイズという概念が本来内包するはずの芳醇さも含んで響かせている。記録映像からは参加型のアートプロジェクトとしてローカルコミュニティに受容されていく様子を見て取ることができた。同時代の芸術表現の可能性を拓く活動として受賞に値する。
吉開 菜央
展示室の中ではなく、外に出て、偶然通りすがる人や、川を渡るアヒルの群れのなど、偶然その場に居合わせた街のノイズも感じながら聴いてこその作品だと思います。雄大な富士山をバックに、滑琴を大音量でかき鳴らしながら住宅街の中を颯爽と滑っていく様は「なんだこれ」と言いたくなるような変なワクワク感がありました。演奏の精度はもっと上げられると思いますが、長年のライフワークとして続けられているうちに、滑琴の形が様々に進化していること、滑琴走者の輪が広がっている活動そのものも評価の対象になりました。

Y-CRYSTAL山梨県賞

unsound dresser : 化粧箱、鳴ラナイ

unsound dresser : 化粧箱、鳴ラナイ

筒|tsu-tsu 作者ウェブサイト

初回となる山梨県賞の受賞を光栄に思うと同時に、身の引き締まる思いです。私は一昨年から富士河口湖町に拠点を移し、「6okken」というアートスペースを運営しています。都市圏から距離を取り、持続的な表現のための環境を考えることは、全体性を強いられる現代でいかに「私」として存在するかを考えることです。平和の実現には複雑に絡みあう力学を地道に解きほぐしていくしかありません。ここ山梨から、未来の慣性となる種を育んでゆきます。重ねまして、本作の実現にご協力くださった皆様に心より感謝を申し上げます。

作品詳細・プロフィールを見る

審査委員コメント

青柳 正規
地域ブランディングの成果により、現在では、富士山とともにある、ハタオリの街として知られる富士吉田市。ファッションデザイナーにも採用される高い品質の生地を生み出しながらも、長きにわたり、多くの人にとって透明な存在であったこの土地の歴史を作品化するにあたり、表現メディアを批判的に考察しながら制作に取り組む姿勢は、山梨県賞にふさわしいものとして評価される。

※作品の形態によっては、映像のみでの紹介に適さない作品もあることから、
制作者に確認の上、了承いただきました作品URLを掲載しております。

「やまなしメディア芸術アワード2023-24」は、入選作品展を3月9日(土)〜3月31日(日)に山梨県内3エリアで開催いたします。

本展では、国内外378点の応募作品から一次審査で選出された入選作品20点を、山梨県内3エリアとオンラインにて発表します。甲府、北杜、富士吉田の4つの文化拠点を会場にして、会期中に最終審査会を開催し、Y-GOLD最優秀賞、Y-SILVER優秀賞、山梨の地域特性に新たな価値や意味を創出するY-CRYSTAL山梨県賞を決定します。

世界中で経済活動や社会構造が大きく変化する現在、本入選作品展を通して、新しい創造性に触れていただき、想像力や好奇心を広げる機会にしていただければ幸いです。

入選者発表

山梨県では、アーティストのキャリア形成を促進すると共に、本県での創作活動の契機とするため、『やまなしメディア芸術アワード2023-24』を開催しています。厳正なる審査により、国内外から応募のあった378作品の中から、次のとおり20作品をファイナリストとして選出しました。

今回選出した20作品を展示・発表する入選作品展を、3月9日(土)〜3月31日(日)に山梨県内3エリアで開催いたします。会期中に行われる最終審査にて、Y-GOLD(最優秀賞)、Y-SILVER(優秀賞)、本県を題材としたY-CRYSTAL(山梨県賞)を決定します。

入選作品

I stitch my skin to the ground
宇佐美 奈緒

I stitch my skin to the ground

Solarisation / 遭難|Getting Lost
大岩 雄典

Solarisation / 遭難|Getting Lost

音楽劇「声のゆくえ」
大久保 雅基

音楽劇「声のゆくえ」

滑琴狂走曲 in 秋田!(カッキンラプソディー・イン・アキタ)
おおしまたくろう

滑琴狂走曲 in 秋田!カッキンラプソディー・イン・アキタ

Hyle(s)
大原 崇嘉

Hyle(s)

Round and Round and Round
小田 陽菜乃

Round and Round and Round

Nevermore
couch

Nevermore

春 ハイレモンの観察
亀井 里咲

春 ハイレモンの観察

Unreal Pareidolia -shadows-
Scott Allen

Unreal Pareidolia -shadows-

water tone ~yamanashi ver~ (仮)
studio muku

water tone ~yamanashi ver~ (仮)

Fire Server
高見澤 峻介

Fire Server

unsound dresser : 化粧箱、鳴ラナイ
筒 | tsu-tsu

unsound dresser : 化粧箱、鳴ラナイ

防災無線通信
永田 風薫

防災無線通信

Mirror#Narcisse
新津 亜土華

Mirror#Narcisse

Body Memory
ノガミカツキ

Body Memory

Mid Tide#1
古澤 龍

Mid Tide#1

閾 | Threshold
宮下 恵太

閾 | Threshold

Observing Variation: in Sliced Loin Hams / 差異の観測: スライスロースハム群
森田 明日香

Observing Variation: in Sliced Loin Hams / 差異の観測: スライスロースハム群

code play/码上演绎
楊 慶新

code play/码上演绎

愛情ぼし
李 姿婷

愛情ぼし

※画像は、作品応募時のものを掲載しています。

入賞作品展

会期
2024年3月9日(土) 〜 31日(日)
会場
[甲府]
小さな蔵の美術館(甲府市丸の内1-1-25 甲州夢小路
[富士吉田]
FUJIHIMURO(富士吉田市富士見1-1-5
FabCafe Fuji(富士吉田市下吉田3-5-16
[北杜]
GASBON METABOLISM(北杜市明野町浅尾新田12

※入選作品展の詳細概要は本ウェブサイトで随時発表します。

開催趣旨

山梨県では、創造性にあふれる地域社会をめざして、『やまなしメディア芸術アワード2023-24』を開催します。

『やまなしメディア芸術アワード』YMAAは、高い表現力や想像力あるいは高度なデジタル技術の技能を有する人材育成を目的としており、独創性の高い作品を顕彰するとともに、未来を構想する表現者たちのプラットフォームと位置づけています。第3回となる今年度は県内各所の文化拠点と連携し、入選作品展を同時開催して受賞作品を決定します。

新たに「Y-CRYSTAL山梨県賞」を設け、山梨の地域特性自然・文化・風土・歴史・産業などに新たな価値や意味を創出する作品を募集します。世界中で経済活動や社会構造が大きく変化するなか、自然環境や歴史風土に根差すことの意味を問いなおし、メディア・テクノロジーの位置づけやあり方に新たな提案を与える、革新的な作品が寄せられることを期待しています。

本公募プログラムの開催を契機として、山梨県は芸術文化創造のインキュベーションとなり、新しいクリエイター育成や産学連携の継続的な活動を推進することで、豊かな地域社会の実現に向けて取り組んでいきます。

対象作品

対象作品

一次審査にてウェブ上で閲覧、実行、動作、記録を確認でき、オリジナルな表現であればジャンルは一切不問です。

先端的なメディア・テクノロジーを駆使している作品はもちろんのこと、テクノロジーに批評的な視点を持った作品、これまでの定義では評価しがたい挑戦的な作品、これから芸術作品と呼ばれるような新しい表現など、多くの方々の応募をお待ちしております。

例:映像作品、アニメーション、グラフィック、インスタレーション、パフォーマンス、インタラクティブアート、モーショングラフィックス、ゲーム、スマートフォン及びタブレット用アプリ、デジタルアート、デジタルガジェット、Webデザインなど

作品規定

  • 応募する作品数に制限はありませんが、受賞は1応募者につき1作品までとします。
  • 他のコンテストに応募した作品も応募できます。ただし、当該コンテストにおいて受賞した作品を除きます。
  • 応募者は作品の著作権を有することが必要です。
  • 応募作品を山梨県内で発表できること。最終審査は展覧会形式で行いますが、オンライン発表も可能です。
  • 入選した場合、発表にかかる費用設置/撤去および輸送費などを1作品あたり上限15万円まで補助します。
  • 入選作品の設置場所や発表形式については、開催趣旨および法令や安全対策などの諸事情を踏まえて、入選者本人との協議の上で決定します。
  • 特記事項を必ずお読みください。

公募概要

募集期間

令和5年9月15日(金)~令和5年11月30日(木)17:00 必着日本時間
※募集は終了しました。

応募資格

  • 性別、年齢、国籍、個人、グループ、プロ、アマを問いませんが、応募者グループの場合は、すべてのメンバーは本募集要項の各条件を満たすこととします。
  • 未成年の方が応募する場合は、保護者の同意の上、応募してください。
  • 日本在住であること。海外在住の場合は作品審査に際して国内の協力者がいれば参加可能です。

応募料

無料

応募方法

手順1:作品のアップロード

動画配信サービス、画像の投稿・共有サイト、ご自身のウェブサイト等に応募作品をアップロードしてください。

手順2:フォームからエントリー

本ウェブサイトの応募フォームに必要事項作品アップロード先URL、作品サムネイル画像、作品発表の形式等を入力し、送信してください。

募集要項

募集要項(PDF)はこちら

注意

  • URLは、アクセスすればアカウント登録やダウンロードが不要で、そのまま閲覧できる状態でアップロードしてください。
  • 限定公開の作品は、パスワード等を本サイト内応募フォームへ送信してください。
  • 作品は、下記の環境で閲覧、実行できることをご確認ください。
    [OS]Windows 10/11, macOS Ventura 13.0以降
    [ブラウザ]Microsoft Edge, Safari, Google Chrome
  • 審査のため、2024年3月31日までの間は閲覧またはデータ取得可能な状態にしてください。
  • 閲覧できない場合、応募内容に不備ありと判断し、審査の対象外となります。
  • 応募で利用する動画配信サービス、画像の投稿・共有サイト等の利用料金等は自己負担でお願いします。

審査

審査方法

審査は2段階で行われます。

1. 一次審査
提出された内容を元に、審査委員が『やまなしメディア芸術アワード2023-24』の入選作品を20作品選定します。
2. 最終審査
一次審査において、選考された20作品について、審査委員が入選作品展にて作品を審査し、最終審査会で『やまなしメディア芸術アワード2023-24』の受賞作品を決定します。

審査委員長

青柳 正規
提供:学校法人多摩美術大学

青柳 正規

山梨県立美術館館長、多摩美術大学理事長、元文化庁長官

1944年生まれ。山梨県立美術館館長、学校法人多摩美術大学理事長、奈良県立橿原考古学研究所所長、石川県立美術館館長、公益財団法人せたがや文化財団理事長、東京大学名誉教授、日本学士院会員、文化功労者。勲等は瑞宝重光章。国立西洋美術館館長、文化庁長官などを歴任した。

審査委員

荒牧 悠
Photo: Aya Kawachi

荒牧 悠

アーティスト、多摩美術大学美術学部統合デザイン学科講師

1988年神奈川県生まれ。慶應義塾大学政策メディア研究科修了。多摩美術大学美術学部統合デザイン学科講師。構造や仕組み、人の認知に注目した作品を制作している。作るオブジェは動いたり動かなかったり、扱う材料は様々。主な参加展覧会に「デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法」(2016,21_21designsight)、個展「ストゥラクチャ」(2021,Hikarie 8/ aiiiima)、荒牧 悠 "こう (する+なる)” ― phenomenal # 02(2022,nomena gallery Asakusa)など。

伊村 靖子
撮影:丸尾隆一

伊村 靖子

国立新美術館学芸課情報資料室長、主任研究員

情報科学芸術大学大学院(IAMAS)准教授を経て、2022年より現職。『虚像の時代 東野芳明美術批評選』(河出書房新社、2013年)共編のほか、主な論文に「「色彩と空間」展から大阪万博まで――60年代美術と建築の接地面」『現代思想』(48巻3号、2020年3月)、「1960年代日本現代美術における「インターメディア」の系譜」『美術フォーラム21』45号(2022年6月)など。2022年に「国立新美術館所蔵資料に見る1970年代の美術――Do it! わたしの日常が美術になる」展、「連続講座:美術館を考える」第1回~第4回(ともに国立新美術館)の企画を担当。

小坂井 玲

小坂井 玲

山梨県立美術館学芸員

1983年、愛知県出身。2012年より現職。担当したおもな展覧会企画に「生誕200年 ミレー展:愛しきものたちへのまなざし」(2014年)、「シャルル=フランソワ・ドービニー:バルビゾン派から印象派への架け橋」(2018年)、「黄昏の絵画たち:近代絵画に描かれた夕日・夕景」(2019年)、「ミレーと4人の現代作家たち:種にはじまる世界のかたち」(2023年)など。

高尾 俊介

高尾 俊介

クリエイティブコーダー、甲南女子大学文学部メディア表現学科准教授

アーティスト、クリエイティブコーダー。1981年、熊本県生まれ、兵庫県在住。2019年より日記のようにプログラミングコードを書く活動としてデイリーコーディングを提唱・実践。2021年にジェネラティブアートNFT「Generativemasks」を発表。現在は甲南女子大学文学部メディア表現学科准教授としてプログラミング教育に携わる他、ジェネラティブアート振興財団代表理事としてアルゴリズムと計算による新興芸術の普及に励んでいる。Penクリエイター・アワード2022審査員特別賞受賞。

山形 一生

山形 一生

アーティスト、2022年度Y-GOLD受賞

https://issei.in

吉開 菜央
©️CREA

吉開 菜央

映画作家、ダンサー

1987年山口県生まれ。日本女子体育大学舞踊学専攻卒業、東京藝術大学大学院映像研究科修了。観ること、聴くことによって動かされる感覚・情動を軸に、映画そのものを踊らせるつもりで映画を制作している。作品は、国内外の映画祭での上映をはじめ、展覧会でもインスタレーション展示されている。MVの監督や、振付、出演も行う。監督した主な映画は『Shari』(ロッテルダム国際映画祭2022公式選出)『Grand Bouquet』(カンヌ国際映画祭監督週間2019正式招待)『ほったまるびより』(文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門新人賞受賞)。

審査基準

  • 独創性の高い企画や清新な表現に相応しいメディアやテクノロジーを用いているか
  • 新しいことにチャレンジする姿勢が感じられるか
  • テクノロジーをめぐって批評性やメッセージ性を持っているか
  • 既存のジャンルや分野を超えて、未来への大胆な提案が作品として結実しているか
  • ユニークな発想や工夫で驚きや発見をあたえているか

表彰

賞状・副賞

最優秀賞、優秀賞及び山梨県賞の受賞者には、それぞれ賞状、副賞が贈られます。

Y-GOLD最優秀賞
賞状、副賞50万円1点
Y-SILVER優秀賞
賞状、副賞20万円2点
Y-CRYSTAL山梨県賞※
賞状、副賞50万円1点

入選発表・入選作品展

入選発表

入選発表
令和6年1月上旬予定
発表形式
本ウェブサイトにて

入選作品展

開催日時
令和6年3月 ※3月2日~31日の約一カ月を予定
開催場所
甲府市、富士吉田市、北杜市内各所

受賞発表・表彰式

受賞発表

日時
令和6年3月中旬予定
発表形式
本ウェブサイトにて

表彰式

開催日時
令和6年3月中旬予定
開催場所
後日、受賞者に案内

特記事項

作品の応募について

作品について

著作権について

肖像権について

個人情報について

やまなしメディア芸術アワードで収集する個人情報については、応募者の個人情報保護の考え方を以下の通り定め、これを遵守することにより、個人情報の漏洩、流用、改ざん等の防止に適切な対策を講じます。

その他

ワークショップ

本公募の募集に合わせて、「YMAAラーニング」を10月に開講します。メディア・テクノロジーに触れながら新しい表現を探求するシリーズ企画のワークショップです。
今年は4つのワークショップを用意しました。「言葉と映像」、「色彩の素」、「自然観察と電子工作」、「仮想現実とカメラ」と各回に表現力を高めるテーマを立て、創造の場に親しむ機会を提供いたします。

主催

山梨県

後援

多摩美術大学
東京藝術大学大学院映像研究科
山梨大学
山梨日日新聞・山梨放送
テレビ山梨
エフエム富士
エフエム甲府

応募先・問い合わせ先

山梨県 観光文化・スポーツ部 文化振興・文化財課

所在地
〒400-8501 山梨県甲府市丸の内1-6-1
電話番号
055-223-1790(平日 9:00~17:00)
E-MAIL
y-artaward@pref.yamanashi.lg.jp

■やまなしメディア芸術アワードウェブサイト

URL
https://y-artaward.jp/