
山梨県が主催する「やまなしメディア芸術アワード」(YMAA)では、メディア・テクノロジーを用いた新しい芸術表現を学ぶための教育プログラム「YMAAラーニング」を提供しています。現在、かつてないほどの速度で情報や物が行き交い、情報技術やメディア環境の変化が私たちの生活や社会に大きな影響を与えています。思考や想像力、身体感覚といったパーソナルなことから、政治、経済、地域といった公共的なことまで、メディア・テクノロジーへの理解、その使い方が問われています。「YMAAラーニング」は、聞き慣れた「メディア」とは何かを学びながら好奇心や想像力を広げて、表現する力を育むことを目指しています。
今年度の「YMAAラーニング」では、世界的に活躍する写真家の畠山直哉氏(東京藝術大学大学院映像研究科教授)を講師に迎え、駿台甲府高等学校美術デザイン科のカリキュラム「美術実習」において、2日間にわたり特別演習〈フォトグラムをつくる〉を実施しました。
また、3月にはアーティストの荒牧悠氏(多摩美術大学美術学部統合デザイン学科講師)による〈ものから学ぶ・ものを楽しむワークショップ〉を山梨デザインセンターにて開催しました。
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駿台甲府高等学校美術デザイン科 × 東京藝術大学大学院映像研究科
[高大連携授業]フォトグラムをつくる
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成果発表展
[高大連携授業]
駿台甲府高等学校美術デザイン科 × 東京藝術大学大学院映像研究科 -
ものから学ぶ・ものを楽しむワークショップ
駿台甲府高等学校美術デザイン科 × 東京藝術大学大学院映像研究科[高大連携授業]フォトグラムをつくる
駿台甲府高等学校美術デザイン科にて、写真家の畠山直哉氏による高大連携授業が実施されました。東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻の教員やスタッフたちのサポートのもと、高校生たちは大学院の授業である特別演習を受講しました。カメラを使わない写真技法の「フォトグラム」を学び、午前午後と2日間にわたって、ペアと協力しあい個人制作に取り組みました。光学、化学、物理学の基礎概念を学び、サイエンティフィックな方法による作品づくりに挑みました。
開催情報
- 講師
- 畠山直哉写真家、東京藝術大学大学院映像研究科教授
- 受講者
- 駿台甲府高等学校美術デザイン科 1年A組、1年B組
- 日程
- 2025年2月3日(月)、4日(火)
- 開催場所
- 駿台甲府高等学校 今井キャンパス
講師
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畠山直哉
写真家/東京藝術大学大学院映像研究科 教授
1958年岩手県陸前高田市生まれ。筑波大学芸術専門学群にて大辻清司に師事。1984年同大学院芸術研究科修士課程修了。以降東京を拠点に活動を行い、自然・都市・写真のかかわり合いに主眼をおいた一連の作品を制作。1997年木村伊兵衛写真賞、2000年毎日芸術賞、2012年芸術選奨文部科学大臣賞など受賞多数。作品はMoMAやTATE、東京および大阪の国立美術館など国内外の主要美術館に収蔵されている。者書に『BLAST』小学館、『気仙川』河出書房新社、『陸前高田2011-2014』河出書房新社など多数。
成果発表展[高大連携授業]
駿台甲府高等学校美術デザイン科 × 東京藝術大学大学院映像研究科
駿台甲府高等学校美術デザイン科×東京藝術大学大学院映像研究科の高大連携授業にて高校生たちが制作した作品を展示する成果発表展を、甲府の「ART SPACE 夢/多目的空間Y」にて開催しています。
本展は、高大連携授業にて高校一年生が取り組んだ特別演習の成果発表展です。カメラを使わずに印画紙に直接光を当てる写真技法「フォトグラム」を通して、光学、化学、物理学の基礎概念を学びながら、2日間にわたって個人制作を行いました。生徒たちがどんな作品を生み出したのかをどうぞご高覧ください。
開催情報
- 会期
- 2025年3月8日(土)─30日(日)※火曜休館
- 会場
- ART SPACE 夢/多目的空間Y
- 開館時間
- 10:00-18:00
- 入場
- 無料

会場案内
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ART SPACE 夢/多目的空間Y
時間:10:00~18:00 休館日:火曜日
〒400-0032 甲府市中央2-5-29 マイヅルビル2F
◎甲府駅南口より東へ徒歩6分
(GOOGLE MAP)
ものから学ぶ・ものを楽しむワークショップ

身の回りにある「もの」を観察してみる。何かを発見するまで観察すると、そこに驚きが生まれる。驚きは感覚を新鮮にしたり、哲学的ともいえる問いを立てたりする。アーティストの荒牧悠さん多摩美術大学美術学部統合デザイン学科講師は、この驚きを「もの」の構造や仕組みに見出したり、あるいは「もの」を見ている私たちの認知や感覚から起こしたりと、「もの」の新たなかたちを独創的な視点により作品化してきました。〈ものから学ぶ・ものを楽しむワークショップ〉では、荒牧さんを講師に迎えて、「もの」の意味や関係性を作り出していく制作に取り組みました。「もの」の普段使っている目的や役割から離れて、「もの」の特性を引き出す構成によって、見たことがあるようで見たことがない「もの」の在り方を表現していきます。会場は2024年11月に県のデザイン推進拠点として新たに開設された県立美術館附属「山梨デザインセンター」にて開催しました。
開催情報
- 講師
- 荒牧 悠アーティスト、多摩美術大学美術学部統合デザイン学科講師
- 日時
- 2025年3月20日(木・祝)
- 会場
- 山梨デザインセンター甲府市丸の内1-6-1
- 定員
- 10名程度
- 対象
- 中学生~大人
- 参加費
- 無料
講師
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荒牧 悠
アーティスト、多摩美術大学美術学部統合デザイン学科講師
1988年神奈川県生まれ。慶應義塾大学政策メディア研究科修了。多摩美術大学美術学部統合デザイン学科講師。構造や仕組み、人の認知に注目した作品を制作している。作るオブジェは動いたり動かなかったり、扱う材料は様々。主な参加展覧会に「デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法」2016,21_21designsight、個展「ストゥラクチャ」(2021,Hikarie 8/ aiiiima)、荒牧 悠 "こう (する+なる)” ― phenomenal # 022022,nomena gallery Asakusaなど。
主催
山梨県
協賛
株式会社ワイ・シー・シー
後援
多摩美術大学
東京藝術大学大学院映像研究科
山梨大学
山梨日日新聞・山梨放送
テレビ山梨
エフエム富士
エフエム甲府
応募先・問い合わせ先
山梨県 観光文化・スポーツ部 文化振興・文化財課
- 所在地
- 〒400-8501 山梨県甲府市丸の内1-6-1
- 電話番号
- 055-223-1790平日 9:00~17:00
- y-artaward@pref.yamanashi.lg.jp
■やまなしメディア芸術アワードウェブサイト
- URL
- https://y-artaward.jp/