山梨県が主催する公募展『やまなしメディア芸術アワード』(YMAA)では、今年から新たに『YMAAラーニング』を立ち上げて、メディア・テクノロジーを用いた創作表現に取り組むワークショップを開催いたします。技術の使い方を工夫することで、新しい意味や関係性が生み出されることを体験的に学んでいきます。
今年は4つのワークショップを用意しました。「言葉と映像」、「色彩の素」、「自然観察と電子工作」、「仮想現実とカメラ」と各回に表現力を高めるテーマを立て、創造の場に親しむ機会を提供いたします。
-
読んでみよう!撮ってみよう!
「声と映像であそぶ」往復朗読ワークショップ
-
色を組み立てイメージを生成する!?
色彩の素ワークショップ
-
蝉の声をつくる!-電子工作入門編-
セミ・ミメーシス・ワークショップ
-
カメラを持ってメタバースを楽しもう!
バーチャル・モーメンツ・キャプチャー -VRワークショップ-
概要
アーティストの青柳菜摘さん、佐藤朋子さんが取り組むオンライン・パフォーマンス「往復朗読」を体験します。作家や詩人、アーティストから集められたテキストを、さまざまな方法で朗読するワークショップです。外に出て読んでみる、誰もいないところで読んでみる、カメラにうつりながら読んでみる、誰かのことばにつなげて読んでみる。朗読を映像にすることで、自分なりの声と映像の遊び方を発見していきます。
「往復朗読」とは
物語やテキストの断片をその日ごとに選んで読み語る、オンライン・パフォーマンスのアートプロジェクトです。青柳さんと佐藤さんがSNS上で交互に往来する朗読映像を2020年よりライブ配信しています。
講師
-
青柳菜摘(あおやぎ・なつみ)
アーティスト
1990年東京都生まれ。現代美術の分野で映像インスタレーションを国内各地で発表する。近年は詩人としても活躍。観察と記録の関係性をプロジェクトベースで探究している。第28回中原中也賞受賞。コ本や honkbooks主宰。
講師ウェブサイト -
佐藤朋子(さとう・ともこ)
アーティスト
1990年長野県生まれ。レクチャーの形式を用いた 「語り」の芸術実践を行っている。近年の活動に、『オバケ東京のためのインデックス』シアターコモンズ、2021–、第14回恵比寿映像祭「スペクタクル後 AFTER THE SPECTACLE」東京都写真美術館、2022出品など。
講師ウェブサイト
開催情報
- 日時
2023年10月8日(日) 11:00〜16:00[終了しました]- 講師
- 青柳菜摘 アーティスト、佐藤朋子 アーティスト
- 会場
- 山梨県立美術館 工房・ワークショップ室
- 対象
- 中学生〜大人
- 参加費
- 無料
- 持ち物
- 昼ごはん、カメラ付きスマートフォンやタブレット任意
- 定員
- 10名程度先着順:定員に達し次第締め切り
- 申込締切
- 2023年10月6日(金) 15:00
- 申込
- こちらの専用申込フォームに必要事項をご記入の上、お申し込みください。
主催・協力
- 主催
- 山梨県
- 協力
- 東京藝術大学大学院映像研究科
概要
新しいメディアの登場は、色彩を再現する仕組みの発明でもありました。アナログやデジタルを問わず、絵具、印刷物、映像装置、どれも色を再現するメカニズムがさまざまです。また色彩は並べ方によって感情や記憶を引き出し、世界を再発見させてくれます。このワークショップでは、身近なメディアの「色彩の素」を体験的に学び、新たなイメージ=像をデザインしていきます。実際に手を動かして、新しい色彩の可能性を探っていきましょう。
講師
-
柳川智之(やながわ・ともゆき)
グラフィックデザイナー
1985年愛媛県生まれ。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。情報科学芸術大学院大学[IAMAS]メディア表現研究科修了。色や形などの基礎造形に関する研究・制作を行っている。2015年より大原崇嘉、古澤龍とともにヨフのメンバーとしても活動。
講師ウェブサイト
開催情報
- 日時
2023年10月21日(土) 10:00〜16:00[終了しました]- 講師
- 柳川智之グラフィックデザイナー
- 会場
- 山梨県立美術館 工房・ワークショップ室
- 対象
- 中学生〜大人
- 参加費
- 無料
- 持ち物
- 昼ごはん
- 定員
- 10名程度先着順:定員に達し次第締め切り
- 申込締切
- 2023年10月19日(木) 15:00
- 申込
- こちらの専用申込フォームに必要事項をご記入の上、お申し込みください。
主催・協力
- 主催
- 山梨県
- 協力
- 東京藝術大学大学院映像研究科
概要
このワークショップでは、生物の仕組みを観察して、電子工作で再現することに挑戦します。夏の到来を告げるセミの鳴き声は、どうしてこんなにも強く人々の記憶に残っているのでしょうか。セミが鳴く仕組みとスピーカーが鳴る仕組みを比べ、生き物や機械が発する音についての理解を深めていきます。ワークショップの後半は、わたしたちの生活を支えている電子回路についての知識を学び、セミの鳴き声を模した楽器を電子工作で製作していきます。10月の山梨にセミの声を響かせましょう。
講師
-
横川十帆(よこかわ・じゅっぽ)
芸術工学研究者、東京藝術大学大学院映像研究科教育研究助手
1996年愛媛県生まれ。東京藝術大学大学院映像研究科教育研究助手。専門は芸術工学。イカの体色変化を用いた映像作品を制作しています。生命現象が生み出すヌメヌメした映像表現を模索中。
講師ウェブサイト
開催情報
- 日時
2023年10月22日(日) 10:00〜16:30[終了しました]- 講師
- 横川十帆芸術工学研究者、東京藝術大学大学院映像研究科教育研究助手
- 会場
- 山梨県立美術館 工房・ワークショップ室
- 対象
- 中学生〜大人
- 参加費
- 無料
- 持ち物
- 昼ごはん
- 定員
- 10名程度先着順:定員に達し次第締め切り
- 申込締切
- 2023年10月20日(金) 15:00
- 申込
- こちらの専用申込フォームに必要事項をご記入の上、お申し込みください。
主催・協力
- 主催
- 山梨県
- 協力
- 東京藝術大学大学院映像研究科
概要
「VRChat」と呼ばれるバーチャルリアリティ空間を歩きめぐります。仮想空間では誰もが普段とちがった姿形になりますが、よく見慣れた都市の一部がそこに再現されていることもあります。今回はこの不思議な世界に仮想のカメラを持って、撮影ワークショップを行います。カメラにはどんな写真や映像が映るのでしょうか。仮想空間を通じて、記録行為とイメージ表現の新しい可能性を探っていきます。
講師
-
本間悠暉(ほんま・ゆうき)
アーティスト, やまなしメディア芸術アワード2022優秀賞受賞
インターネットやソーシャルVRといった仮想空間の社会性を主題にして制作を行う。2023年、VRChatをインタビュー手法で撮影した映像作品『Chronicle of a void』でやまなしメディア芸術アワード2022にて優秀賞を受賞する。東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻在籍。
講師Instagram
開催情報
- 日時
- 2023年10月28日(土)、29日(日) 各10:00〜16:00[お昼休憩あり]
※両日とも同じ内容です。ご都合の良い日をお選び下さい。 - 講師
- 本間悠暉アーティスト, やまなしメディア芸術アワード2022優秀賞受賞
- 会場
- 山梨県立美術館 工房・ワークショップ室予定
- 対象
- 中学生〜大人
- 参加費
- 無料
- 持ち物
- 昼ごはん
- 定員
- 各回5名程度先着順:定員に達し次第締め切り
- 申込締切
- 2023年10月26日(木) 15:00
- 申込
- こちらの専用申込フォームに必要事項をご記入の上、お申し込みください。
主催・協力
- 主催
- 山梨県
- 協力
- 東京藝術大学大学院映像研究科